この前、目黒川を歩きながら話した、目黒川沿いの地名の雑学。
中目黒駅は、住所としては上目黒にある。みんなが想像する「中目黒」の地帯は、住所としては大体、上目黒か青葉台。
恵比寿駅はちゃんと渋谷区恵比寿に位置しているが、街のランドマークの「恵比寿ガーデンプレイス」は、敷地の一部は目黒区。
目黒駅は、住所としては目黒区ではなく、品川区(品川区上大崎)。そして、品川駅の所在地は、品川区ではなく、港区(港区高輪)。
茶碗で飯を食い、湯呑で茶を飲む、のような話だ。見事にひとつづつズレている。(ついでにいうと、日本酒を飲むのに用いる猪口(ちょこ)は、元来は酢の物のような「ちょこっとした食べ物」を入れるのが用途で、酒器ではなく食器だ)。
その港区で通常想起されるのは、六本木や麻布、青山などの内陸部で、東京湾に面した港区芝浦などは、不動産クラスターでは「六本木や麻布に住む資金力はないが、港区アドレスが欲しい人が住む場所」と揶揄されている(参考:港区のヒエラルキー)。元来の「港区」の命名の理由を体現している土地なのに。
新宿駅は、その大半が新宿にあるが、甲州街道を隔てると渋谷区である(渋谷区千駄ヶ谷)。そのため、「新宿駅 南口」は新宿区、「新宿駅 新南口」は渋谷区に位置する。ややこしい。同じ要領で、小田急線の「南新宿駅」は渋谷区(渋谷区代々木)。
つまり、新宿駅新南口付近に位置する、新宿高島屋、ニューマン新宿は、住所は渋谷区である。
そういうわけで、新宿駅新南口に直結した4F建てのバスターミナル施設「バスタ新宿」も、位置的には渋谷区であるのだが、1/2階が渋谷区で、3/4階は “渋谷区でも新宿区でもない”らしい(※脚注)。これは、バスターミナルという性質上、建物内のバス発着所である3/4階が、用途としては「道路」であるため、行政区画の整理上は、甲州街道の延伸の一部、という扱いとなっているためとか。
なお、国の中央省庁を、俗称として「霞が関」などと呼ぶ。実際、12の府省のうち、11の省と主要な庁のほとんどが千代田区霞ヶ関住所に立地するが、内閣府の住所は千代田区永田町であり、僕が勤務するデジタル庁の所在地は千代田区紀尾井町である。その意味で従来の「霞ヶ関」に染まらない、という責務を、その立地からも負っているのかも知れない。
近い雑学を知っている人、ぜひ教えてください。
※脚注:という話を訊いていたのだが、ちゃんと調べてみると、行政区画としては甲州街道の一部である、というだけで、3/4階含め建物全体が、渋谷区住所であるという整理がちゃんとされているらしい。



ブラタモリ的な、この類のおはなし大好きです!直近だと中野に住んでいたので、不動産Gメンのこの方の動画を面白く見ていました。
https://youtu.be/ddm1EzRx5zM?si=3bhaPHrCn6nB3412