このブログは今のところ、無料でやっている。
理由はいくつかある。
読みたい人にはできる限り多くの人に読んでほしいこと
有料プランについて考えるのが煩雑なこと
この先どういう場所にするかの設計が未定であること
3点目については、例えば、自分以外との共同運営の場にするなども、アイディアとしては考えられる。仮にそうなれば、有料化といった大きな運営方針の固定については慎重を要する。
なので、ひとまずは無料で良い。
しかし、プラットフォームであるSubstack側の立場としては、どうもそうではないようである。
前提として、Substackには広告などのマネタイズポイントがなく、有料ブログの収益の10%をシャバ代として徴収するビジネスモデルである。故に、Substack側は、有料ブログを運営できるAuthorには、有料化してほしいと望んでいる。
その気持ちの顕れとして、Substackには「Pledge」という機能がある。いままで、Pledgeという英単語を知らなかったのだが、
公約, 誓約, 担保などの意
らしい。これがどういう機能であるかと言うと、要するに、
ブログの設定が無料であっても、
「仮に有料化された暁には、自分はこのプランの料金を払うつもりがある」というユーザが、その旨を宣言しておける
その宣言を元に、読者の支払い意思金額(WTP:Willing To Pay)がAuthorに対して定量化される
そして、実際にブログを有料設定にした場合、これらのユーザのWTPが実際にAuthorに支払われる
でというものである。
ありがたいことに、僕のブログにも、有料プランであれば金銭を支払っても良いと言ってくれる読者が複数いるようだ。Substackはこれらの読者のWTPを可視化し、「良ければ有料化してもいいんじゃないですか」と常に迫ってくるわけだ。
これは恐ろしい!
しかし同時に、非常によく出来た仕組みだ。
書き手は、実際に金銭を受け取っていないが、仄かに執筆の継続を期待しているという、前向きな外圧を感じることができる。実際に有料化せずとも、自身の執筆の経済的な価値を覗き見ることが出来て、モチベーションにもなる。
また、Substackにとってはプラットフォーム・スイッチのバリアを作れる。引き出していない残金がある口座のような気分になれば、他に乗り換えづらいからだ。そして最も重要な、彼らの売上の源である、有料ブロガーへと誘うことができる。
文章で生活の糧を稼ぐことに、僕は、漠とした憧れは持っている。
以前、noteで記事の有料化を試していたときには、ひと月で12万円ほど売れたのを見て、すぐに全て無料に戻してしまった。当時住んでいたマンションの家賃が12万円で、ああ、これなら文章で雨風を凌ぐ程度には生きているのかもしれないな、と、満足したから。
とはいえ、有料で買ってもらった記事がその後すぐに無料で見れるようになったのだから、お金を払ってくれた方々には申し訳なかった。
Pledgeは、そういったことをせずとも、自身の執筆の価値が定量化され、また読者の眼差しと(いい意味での)圧力を遠くに感じ、感謝を忘れないという意味で、とてもすぐれた機能だ。
課金ゲームも良いが、まずは続けること、良いコンテンツを届け続けることが重要だ。このPledge機能は、横目で楽しく眺めつつ、健全なモチベーションの供給源として活用したいと思っている。申し訳ないが、有料化を薦めるSubstackの思惑には、しばらくは乗れそうにない。
見てくださる方、Pledgeやコメントをくださった方、このブログを他の人に薦めてくださった方、いつもありがとうございます。 Hikaru



