Substack読者のエンゲージメントがエグいことをご報告申し上げます
ご存知の方もそうでない方もいると思いますが、僕は元々本職としてデータ分析をやっていました。最近はめっきり遠ざかっていますが。
このニュースレターももう始めて4か月ほどになるので、一度読者のエンゲージメントをちゃんとデータで見てみよう(substackはデータが豊富に取れるのが特徴でもあります)と思いました。
んで、実際に数値を見てみたところ、表題の通りこのニュースレターのエンゲージメント指標は予想以上に高い数値であることがわかりました。
主に見た指標はふたつ。
読者の継続率
閲覧の量(どれだけの通数を読んでいるか)
以下がその数値のまとめです1。
ざっくり結論を言うと、
①登録者の6割以上は継続的な読者として残ってくれる
②残ってくれた読者の中では、ほぼ全通読破に近いヘビー読者が多そう
って感じですね。凄すぎィ
下記がA \ Voundalyのニュースレターのkpiを簡単にまとめたものです。
✅️ 登録者の65%~75%が4ヶ月後も読み続けている
このニュースレターは2026.3月からやっていますが(もう4ヶ月!)、その頃に登録された読者のうち、65%(青部分) が今時点でもニュースレターを読み続けていることがわかります。
ちなみに、残りの35%(灰色部分) も全く読んでいないわけではなくて、頻度が少なめだったり、(上の数値はメール閲覧で取っているので、)アプリ/ウェブから見ているヒトも数%程度いることがわかっています。
これらの層も足すとで、読者としては75% 程度が残っているという見方もできます。
✅️ 40%+は毎日読み、全通読破に近いと考えられる
登録者のうち42%(濃い青部分)が、ほぼ毎日、かつほぼ全通に近いニュースレターを読む濃い読者層として定着していると推察されます。
(解説)
→ これらの読者層は、直近24時間以内ニュースレターを読んでおり、直近30日に読んだニュースレターの本数の中央値が33本2。これは、30日以内の配信通数とほぼ一致するので、要は全通を読んでくださっているということですね。
このエンゲージメントの高さはエグい。
100人登録したら42人がほぼ毎日の読者として残ってくれるのは、どんなサービスでもなかなか見れない水準です3。後ほど書きますが、これはニュースレターという形式の一つの力なのではないかと読んでいます。
✅️ 登録時期は違っても傾向は一貫
ニュースレター開始すぐ(3月)の登録者は、元々が僕のフォロワーだったり、新しいものへのアーリーアダプターだったりと、一般の読者とは傾向が違う可能性があります。しかし、4月登録者・5月登録者など、登録時期を変えて見てもほぼ数値の傾向は同じでした。
故に、このエンゲージメントの強さは、特定の読者層だけでなく、このニュースレター自体の特性として存在していると結論付けて良いかと思います。
🤔 考察
まず、ニュースレターつまりメールで届くという体験は強いなあということです。普通のブログで、読者の過半が「ほぼ全記事を読む」というエンゲージメントには中々なりづらいだろうと思います。
実際に、A \ Voundalyもメールではなく「web/アプリで読む」 層が多少はいるのですが、その層の閲覧記事数は大分少ない。
この事からも、Substackはアプリ上でのフォロー関係よりもニュースレターの購読を積極的に促すことが(記事を読まれるという意味では)明確な勝ち筋となるサービスであることがわかります。
メールを見る人は意外に多いんだなというのはひとつの驚きでした。実際の読者の何人かにも直接話を訊いたことがありますが、メールは見る、ニュースレターを購読するようになってから、朝チェックする習慣になったという声もありました。
ドングリFMでも話されていましたが、メールで届けるというのは今の時代で貴重な、相手に確実に届き・かつ他のコンテンツと競争をせずに済むチャネルです。SNSもニュースサイトも過度な競争で、読み手に届くとは限らず、クリックされたければ他の扇情的なタイトルの記事と争わなければなりません。
日本でも、メールが読む場所として機能する、が確認できたのは、仮説立証としてとても大きな収穫でした。
📍 戦略の検証
また「毎日配信する」が機能することが一定証明できたのも良かったと思います。
というのは、このニュースレター A \ Voundalyは 朝刊7時に毎日配信4+ 夕刊不定期 という形式を取っています。これは自分の執筆スタイル側にも理由はあるのですが、読者サイドへの戦略としても明確な意図があります。
先ほど、メールは他のコンテンツとの競争に晒されない、と書きましたが、それは実は半分は本当で、半分は嘘です。なぜなら、
a) メールボックス内で競争がないとしても、他の時間消費手段とは競合している
b) 今後ニュースレターが増えた時にはメールボックス内でも競争が発生する
からです。
これに対抗しうる戦略のひとつが「毎日配信」です。
毎日配信は3つの意味で効果を持ちます。
1. 毎日届くという期待
2. 毎日決まった時間に届いて読むという習慣
3. 多様なトピックの受容
3つめに関しては、球数が多いので幅広いテーマを扱っても受け入れられやすい、ということですね。別に読まない回や、刺さらない回があってもよい。
頻度が低いニュースレターだと、ある程度はテーマに統一感がないと厳しい気がします。隔週配信で、トピックが自分と合わないものも配信されうる、だと読者にとっては穫れ高が少なくなりすぎますよね。
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これがうまくワークすると、結果として
i) 習慣化
ii) コンテンツ50 / パーソン50
のふたつが生まれると思っています。これは両方とも「何故読むのか」という動機形成に大きく関わります。
習慣化、はそのままの意味です。毎朝7時に届く→朝イチにスマホで読む、が生活のリズムに組み込まれること。SNSも新聞も、何も考えずとも「読むのが自然」になっているから強い。習慣は競争ではなく、不戦勝を目指す戦略です。いま、大半の人の中でこの不戦勝を勝ち取っているのはSNSだと思うのですが、スープのようなニュースレターでも書いた通り、朝イチで習慣的に読むのはジャンクなソーシャルメディアより、ちょっと思考が働くニュースレターはいかが、というのが A \ Voundalyの提案です。
実際にこの習慣化は機能している兆しもあって、前述の通り毎朝見る習慣がついたという読者の声があること、また、7時にニュースレターを配信するとそこからの閲覧数の昇り方が驚くくらい全記事で同じであることがわかっています。
大体、7時から9時の2時間にかけて500-600程度の閲覧が付き、そこからもゆるゆるとPVが増えていく。この500-600という数字は、登録者のうち40%程度が毎日全通読む読者である、という数値とある程度整合的に思えます。
ふたつめの「コンテンツ50 / パーソン50」は少し説明が要ります。
これは、読む動機の内訳のことです。「記事が面白いから読む」がコンテンツ側の動機、「この人が書いたものだから読む」がパーソン側の動機。このふたつが読者の中でミックスされている状態が、良いニュースレターであると思います。
コンテンツとして面白いことはもちろん必要ですが、刺さらない回も絶対にある。それでも読まれ続けるのは、hikaruやmiyattiという人間(パーソン)への定点観測として読まれているからです。全通読破に近い読者が4割いるという数字は、この移行がそれなりに進んでいることを示しています(配信された全ての記事が内容の良さで読まれるなんて、書いている本人が一番信じていない)。
この比率が半々くらいのつもりだと一番ちょうどいいのではないでしょうか。記事は毎回真剣勝負ですが、勝負に負ける日もパーソンとして受け入れてもらう。コンテンツでちゃんと勝負し続ける覚悟と、人として読まれる安心を両取りするのが大事。
また、面白いことに、A \ Voundalyにはいま、hikaruとmiyattiのふたりの書き手がいるのですが、読んでる方はそこもごった混ぜで全部読んでくれているようなフシが見受けられます(双方の記事でPVは全くと行っていいほど同じ水準)。
ふたりとも文体も書くことも少しづつ違いはあるのですが、いい感じのマリアージュではある気がするので、「A \ Voundalyとしての人格」を育てていきたいですね。
まとめ
データを見るのは楽しい。
思った以上の読者のエンゲージメントで驚いた。定期的なコンテンツ発信と、読者との繋がりという意味で、ニュースレターには改めて可能性を感じる。
毎日配信は大変ですが、全通読んでくれている方は結構いるし、戦略としても成立している予感を感じている。頑張ります。
スライドは作る時はどうしても古巣のコンサルティングファームのフォーマットを踏襲してしまう。
重複はカウントしていない。ユニーク通数。
これまで色々なサービスのKPIを見て来たので、数値の良し悪しに関する感度は誰よりもはあるつもり….
日曜はお休み。







5月末からの読者ですが、2週間ほど読み続けた段階で、習慣になり、時間がたとえ夜になっても、その日のうちに読まないと気持ちが悪いという状態になりました。刺激が心地よいのです。
いつも良質なニュースレターをありがとうございます。ここでいう良質とは、毎日の配信を楽しみにできる記事、という意味で書きました。
ものすごく難しい💦と思う記事も時々ありますが、基本的になんというか、いい感じの知的な刺激を与えてもらえて、読んでいて心地いいです。どういいのかをうまく形容できませんが、雰囲気がとても良いです。
b) 今後ニュースレターが増えた時にはメールボックス内でも競争が発生する
というところを読んで。
substackを始めて、初心者だからこういう記事も読むべきなのかな?というものをいくつか登録した結果、だんだんメールボックスが毎日配信の記事で大変なことになり、忙しくて読めない日が続くと溜まり方もすごくなって。
で、読むのが苦痛になる記事は我慢して読むのをやめ、読みたい記事だけ残してスッキリしました。
(逆に読むもの探してしまう感じにもなりました😂)
というわけで選択の結果、こちらの記事は競争に一抜けで残っておりますのでご報告いたします😊